薄明圏アーカイブ:北岸灯台群
北岸灯台群は、ネオンプリマ北方の岩礁帯に並ぶ七基の灯台の総称である。一般的な灯台と異なり、海へ光を投げるのではなく、到来した船の光を読み取り、それぞれの出発世界線に対応する色で返答する。
七基の灯台
灯台には番号ではなく、薄明圏で観測される空の色が付けられている。
| 名称 | 応答色 | 担当する航路 |
|---|---|---|
| 朝錆 | 橙 | 日の長い世界線 |
| 玻璃 | 淡青 | 鏡面海域 |
| 群青 | 濃青 | 夜間固定域 |
| 灰羽 | 灰白 | 無人貨物航路 |
| 紫雨 | 紫 | 記憶貨物専用路 |
| 青燐 | 青緑 | 救難・避難路 |
| 無色 | なし | 未登録世界線 |
「無色」から応答がない場合、船は薄明圏アーカイブ_零番防波堤の外で停船し、薄明圏アーカイブ_反響税関の臨検を待つ決まりである。
灯守の仕事
灯守は光学技師であると同時に、古い航海日誌を暗唱する語り部でもある。自動装置が位相を誤認した場合、日誌に記された類似の空模様から手動で航路を選ぶ。七人の灯守は一晩ごとに担当灯台を交代し、特定の世界線への思い入れが判断を偏らせないようにする。
「八番目の灯」
霧の濃い夜、沖合に存在しないはずの八番目の光が見えるという報告がある。薄明圏アーカイブ_消失船オルフェ号の航海灯だとする説が有名だが、公式記録では夜光性の漂着物として分類されている。灯守たちはその光に返答してはならない。
関連項目
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関連する記録
薄明圏アーカイブ_北岸灯台群の灯質表灯質表は、北岸灯台群の七基の灯台が返答する光の質を定めた表である。応答色と点滅の周期が記載され、改訂は航海日誌との照合を経て行われる。薄明圏アーカイブ:エメラルド外灯号エメラルド外灯号は、キャプテン・ルイージが船長を務める境界航路の貨客船である。消失船オルフェ号と同設計の姉妹船とされ、星環800年代から運航する。薄明圏アーカイブ:エメラルド外灯号の航海日誌エメラルド外灯号の航海日誌は、「見えたもの」と「確認できなかったもの」を分けて記すことで知られる記録である。遮光庫の開閉記録と照合して読まれる。薄明圏アーカイブ:灰青運河灰青運河は、ネオンプリマ旧市街を東西に横切る全長十一キロメートルの人工水路である。水面が空より半刻遅れて色を変えるため、住民は運河を見ることで少し前の天候を知ることができる。薄明圏アーカイブ:時間位相潮汐表時間位相潮汐表は、薄明圏と周辺世界線の接続しやすさを予測する暦兼航海表である。単に「潮汐表」とも呼ばれ、港の出発案内、学校の時間割、市場の営業日まで、地域の生活全体を支えている。薄明圏アーカイブ:遮光庫遮光庫は、境界航路の船で個人の記憶を保存した品を預かる遮光構造の倉庫である。記憶貨物規格の封緘を受けた品のみを預かり、鍵は船長が管理する。
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