薄明圏アーカイブ:時間位相潮汐表
時間位相潮汐表は、薄明圏と周辺世界線の接続しやすさを予測する暦兼航海表である。単に「潮汐表」とも呼ばれ、港の出発案内、学校の時間割、市場の営業日まで、地域の生活全体を支えている。
表の読み方
表は日付を縦軸、六つの位相を横軸に配置する。各欄の記号は接続の強さを示す。
| 記号 | 呼称 | 状態 |
|---|---|---|
| ○ | 開潮 | 安定した往来が可能 |
| △ | 薄潮 | 小型船または徒歩接続のみ |
| ◇ | 鏡潮 | 往路と復路が入れ替わる |
| × | 閉潮 | 境界が接続しない |
| … | 霧潮 | 観測結果が確定しない |
時刻は「星環時」と「港内時」の二列で記される。星環暦を基準にする星環時は外部との照合に、港内時は住民の日常に用いられる。
作成
薄明圏アーカイブ_北岸灯台群の光、薄明圏アーカイブ_灰青運河の色の遅れ、外海の鐘の反響を観測し、三つの値が一致した部分だけを確定欄とする。表は毎週更新されるが、未来を記録しすぎないよう十四日先までしか発行されない。
白紙日
年に数回、すべての欄が空白になる日がある。これは災害予測ではなく、「どの記録を選ぶかによって接続先が決まる日」を意味する。白紙日は薄明圏アーカイブ_無音週間と重なることが多く、市民は遠出を避けて未整理の手紙や写真を片付ける。
改ざん防止
正規の潮汐表は水に濡らすと翌日の欄だけが消える。未来の欄が増えたり、過去の欄まで消えたりする表は偽造品として回収される。偽造表の多くは薄明圏アーカイブ_消失船オルフェ号の帰港日を示すと称して売られている。
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関連する記録
薄明圏アーカイブ_北岸灯台群の灯質表灯質表は、北岸灯台群の七基の灯台が返答する光の質を定めた表である。応答色と点滅の周期が記載され、改訂は航海日誌との照合を経て行われる。薄明圏アーカイブ:エメラルド外灯号エメラルド外灯号は、キャプテン・ルイージが船長を務める境界航路の貨客船である。消失船オルフェ号と同設計の姉妹船とされ、星環800年代から運航する。薄明圏アーカイブ:エメラルド外灯号の航海日誌エメラルド外灯号の航海日誌は、「見えたもの」と「確認できなかったもの」を分けて記すことで知られる記録である。遮光庫の開閉記録と照合して読まれる。薄明圏アーカイブ:遮光庫遮光庫は、境界航路の船で個人の記憶を保存した品を預かる遮光構造の倉庫である。記憶貨物規格の封緘を受けた品のみを預かり、鍵は船長が管理する。薄明圏アーカイブ:遮光庫の開閉記録遮光庫の開閉記録は、境界航路の船で遮光庫を開閉した時刻と理由を記す帳簿である。航海日誌と照合され、帰港後に逆光検疫局の監査を受ける。薄明圏アーカイブ:北岸灯台群北岸灯台群は、ネオンプリマ北方の岩礁帯に並ぶ七基の灯台の総称である。一般的な灯台と異なり、海へ光を投げるのではなく、到来した船の光を読み取り、それぞれの出発世界線に対応する色で返答する。
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