交差創作_夜間回廊文庫と夜行列車図書館
交差創作_夜間回廊文庫と夜行列車図書館
交差創作_夜間回廊文庫と夜行列車図書館は、夜間回廊文庫と夜行列車図書館が交差した記録である。走る図書館と止まる図書館が、二十五時の一時間だけ同じ場所に存在したとする。
交差の記録
再発見の翌年、星環971年の春、夜行列車図書館の最終車両が回廊文庫の入口前に停車したとする記録が、夜番司書の日誌に残る。車両の扉と回廊の入口が向かい合い、双方の本を一冊ずつ交換したとされる(説)。
交換された本は次の二冊とされる。
| 交換元 | 書名(推定) | 行先 |
|---|---|---|
| 夜行列車図書館 | 『車窓の余白』 | [[夜間回廊文庫_余白だけを残した本 |
| 夜間回廊文庫 | 『二十五時の索引』 | 夜行列車図書館の索引棚へ |
いずれの本も、交換後に元の場所へ戻されていない。交換の事実は、双方の貸出証と押印簿に「交換」とだけ記される。
走る図書と止まる図書
夜行列車図書館は「移動しながら読む」ことを前提とし、回廊文庫は「止まって読まないことを選ぶ」ことを前提とする。両者の交差は、移動と静止の読書の対比として語られる。
- 夜行列車図書館の本は、車窓の景色とともに読まれる。
- 回廊文庫の本は、回廊の湾曲とともに読まれない。
交差の夜、夜行列車の乗客は回廊文庫の閲覧机で本を読み、回廊文庫の読者は夜行列車の座席で本を読んだ。どちらがどちらを読んだかは記録されていない(説)。
史料と論点
交差の記録は、夜番司書の日誌と夜行列車図書館の乗務日誌の双方に残るが、時刻の記録が一致しない。司書の日誌では25時30分、乗務日誌では1時30分と記される。これは開館規則の25時の数え方の違いによるものとされる(説)。
また、交換された本の題名についても、双方の記録で異なる。回廊文庫側では『車窓の余白』、列車側では『窓の余白』と記され、同一の本か別個の本かは未詳とされる(説)。
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