雲上郵便局
雲上郵便局は、雲の高さに建ち、地上から見上げると宛先の文字だけが見える郵便局。
配達員は風向きを読んで雲の通路を歩く。重い手紙ほど低い雲を選び、言えなかった謝罪や長い報告は、雨になる前にそっと届けられる。
局内の仕分け棚には、虹色の修理店から届く余り色の小瓶が並ぶ。配達不能の手紙には色を一滴足し、受取人が見つかるまで空のどこかで光らせる。
記録
- 切手の代わりに、差出人の好きな天気を封筒の角へ描く。
- 窓口は朝霧が晴れてから、最初の鳥が休むまで開く。
郵便局の立地と配達網
標高3,000メートルを超える高山嶺に位置する、空に一番近い郵便局。
- 配達手段: 風に乗せてカプセルを運ぶ気球便や、訓練された伝書鳩が使われる。
- 保管手紙: 気温が低く空気が乾燥しているため、羊皮紙の手紙が劣化せずに何十年も保管される。
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