夜色世界:深夜の時報
深夜の時報は、夜色世界の夜の始まりを報せる二声の時報である。第一声で施設が準備を始め、第二声で消灯時間となり、第三声は誰にも聞かせない。
二声の時報
深夜の時報は二声で構成される。
第三声は存在すると言われるが、誰も聞いたことがない。時報を担当する放送室では「第三声は、夜が終わらなかった日のために取ってある」と説明される。
放送
時報は夜行列車の放送室から各施設へ送られる。放送室の時計は星環暦ではなく、夜色世界の夜の長さを数える「夜数え」で刻まれており、時報の間隔は季節によって変わる。
記録
時報の記録は夜行灯守の巡回報告と合わせて夜色世界年表に残される。第二声を聞き逃した施設がある夜は、その施設の名が報告書の冒頭に記される。
関連項目
RELATED ARTICLES
関連する記録
夜色世界:消灯時間消灯時間は、夜色世界の公共施設が一斉に灯りを落とす時刻である。灯りが消える瞬間に施設の顔が変わり、夜の営みが始まる。夜間回廊文庫星環暦で25時から26時の間にだけ開く回廊状の文庫。二十五の棚に未返却・欠番・余白の本を収め、共同記録館と連携して保留の記録を預かる施設。夜間回廊文庫_共同記録館との協定夜間回廊文庫と共同記録館の間で結ばれた協定。保留・長期保留・問い札の扱い、資料の返還と再発見の手続、監査の除外規定を定める。夜間回廊文庫_貸出証と星環印章返却期限を記さない貸出証と、回廊印・星環共通印章の押印運用、読まなかった日を記録する二欄式の書式を解説する。夜間回廊文庫_二十五時の開館規則夜間回廊文庫が25時から26時のみに開館するという規則と、その時刻の数え方・適用除外・夜番司書の運用細則を記す文書。夜色世界夜色世界は、夜の公共施設が織りなす都市幻想の世界線である。終電の後に滑り込む列車図書館、満月の夜だけ開く水族館、雨の日にしか開かない観測所——夜の時間だけが、異界とこの世界を結ぶ。
この記事のメモ
読書メモを記事ごとに、このブラウザだけへ保存できます。
メモはまだありません。
メモはサーバーへ送信されず、別の端末やブラウザとは同期されません。
カテゴリ: