夜間回廊文庫_棚を数える者
夜間回廊文庫_棚を数える者
夜間回廊文庫_棚を数える者は、夜間回廊文庫の二十五の棚を数える職務の記録である。棚の数は二十五とされるが、数えるたびに二十四や二十六に数えられることがあり、数える者の記録は一致しない。
職務の由来
棚を数える者は、もともと旧港の棚卸し係のように、棚卸しの際に棚数を数える役割を担ったとされる(説)。回廊文庫では、湾曲した回廊の端から端まで歩きながら棚を数えることが日課とされる。
数える方法は、指で棚を指し示しながら「開館規則の棚、回廊棚、証印棚……」と棚名で呼ぶ。番号で数えると、欠番棚の扱いで数がずれるため、棚名で呼ぶことが規則とされる(夜間回廊文庫_回廊構造と二十五の棚参照)。
数え方の揺れ
棚を数える者の日誌には、次のような記録が残る。
| 日付 | 数えた結果 | 備考 |
|---|---|---|
| 星環970年3月12日 | 二十五 | 再発見直後。二十五で一致 |
| 星環972年7月4日 | 二十四 | 余白棚(第二)を数えなかった |
| 星環975年11月9日 | 二十六 | 交差棚を二つに分けて数えた |
| 星環976年2月18日 | 二十五 | 星環共通印章の押印簿棚を二回数えたが、数え直して二十五とした |
| 星環979年12月31日 | 不詳 | 数えることを中止し、「数えなかった」と記す |
日誌では、数が一致しないことを誤りとはみなさない。「数え方が変わった」として併記される。
数えない選択
棚を数える者は、星環979年の記録を最後に「数えない」ことを選んだとされる。数えない日は、日誌に「棚を数えなかった」とだけ記し、数は記さない。この運用は保留票の繰越の「結論を出さない」方針に倣うとされる(説)。
数えないことを選んだ後は、代わりに二十五時を待つ読者の名簿を数える業務へ移ったとされるが、名簿もまた数が一致しない。
共同記録館での扱い
棚を数える者の日誌は協定に基づき、共同記録館で「数の揺れの記録」として保管される。監査では数が二十五で一致するかは評価されず、数え方の違いが併記されているかが確認される。
関連項目
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