交差創作_透明交差点と影の境界線
遠景市アーカイブ_透明交差点は、遠景市の中でも特に「見えにくい」交差点である。 夜色世界の「影の境界線」は、日常と非日常の境目にある見えない線である。
星環888年、二つの「見えないもの」が一点で交差した。
交差点の中央に、影だけが立っていた。 影は歩行者の格好をしていたが、本体はどこにもいなかった。
遠景市の市民は、影を「見送った回数」で距離を測ろうとした。 しかし影は見送っても見送っても、同じ距離にいた。
夜色世界の住人は、影を「境界線の折れ目」と呼んだ。 二つの世界が重なるとき、境界線は折りたたまり、影だけが残りる。
影はやがて消えた。 しかし交差点の空気が、少しだけ夜色になっていた。
遠景市アーカイブ_透明交差点 | 夜色世界 | 交差創作索引
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