輪郭のない肖像画
輪郭のない肖像画は、人物の顔を描かず、その人の周囲にある光や空白で表す肖像画。
画家はモデルに長く座らせない。好きな道を歩いてもらい、その人が振り返らなかった景色や、会話の後に残った沈黙を色にする。
完成作には名前も顔もないが、本人はなぜか自分の絵だと気づくという。展示後の白い部分は遠回り専門旅行社のパンフレットの余白へ移される。
記録
- 額縁は絵ごとに違い、モデルの部屋の窓と同じ向きに掛ける。
- 似ているかどうかを尋ねる質問は禁止されている。
画廊の展示品
顔の輪郭や目鼻立ちが描かれておらず、鑑賞する者の感情や光の当たり方によって見え方が変わる絵画。
- 由来: 作者不詳の古い油彩画であり、都市の美術ギャラリーでひっそりと展示されている。
- 評価: 見る日によって親しい友人に見えたり、自分自身の幼少期に見えたりすると噂される(説)。
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