氷河ラジオ
氷河ラジオは、ゆっくり移動する氷河の内部から、一週間に一度だけ届くラジオ放送。
放送はいつも数年前の天気から始まり、氷の層に閉じ込められた声が少しずつ解けて届く。聞き手は現在の速報ではなく、急がなくてよい記憶として受け取る。
番組の合間には夕焼け交換所へ預けられた余り時間の音が流れる。誰の時間かは明かされないが、聞いた人の夜を少し遅くする。
記録
- 受信機は窓辺に置いたコップの水でも代用できる。
- 放送終了の合図は、遠い場所で氷が一度だけ鳴る音。
放送拠点と内容
北極圏のパーマフロスト地帯に建つ観測小屋から、短波ラジオで放送されている不定期番組。
- 放送音源: 氷河が割れる音、吹雪の環境音、および遅いモールス信号による気象データ。
- 受信地域: 夜間に電離層が安定すると、遠く南方の港町でもノイズ混じりに聴取できる。
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