夢の翻訳機
夢の翻訳機は、目覚めた直後の夢を、意味ではなく手触りとして別の言葉へ移す装置。
機械に話しかけると、夢の内容は『冷たい階段』『遠くの橙色』のような短い句に置き換わる。正解を求めない翻訳なので、同じ夢でも日によって出力が異なる。
翻訳された句は一週間だけ保管でき、期限を過ぎると紙飛行機になる。旅の出発前には遠回り専門旅行社が、この句を一つだけ行き先のヒントにする。
記録
- 装置は眠る前には使えない。夢を先回りしてしまうため。
- 出力紙は水に濡れると、元の夢の色に戻る。
装置の仕組みと出力
睡眠中の人間の微弱な生体波形を検知し、文字や音声にリアルタイム変換する実験的装置。
- 変換出力: 夢の直接的な映像化ではなく、詩的な単語の羅列や短文として出力される(例:「遠い潮騒と黄色い傘」)。
- 筐体デザイン: 真空管と真鍮製ダイアルをあしらったレトロな外観を持つ。
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