霧笛ラジオ

出典: OpenMarioWiki — 自由な創作百科事典

霧笛ラジオ

霧笛ラジオは、夕方から夜明けまでだけ放送する遠景市の小さなラジオ局である。局員は原稿を読む前に窓を少し開け、街の霧笛がどの言葉を消したがっているかを確かめる。放送に残らなかった語句は、翌日の番組表の余白に印刷される。

主な番組

  • 窓の天気 — 路地気象楽団の演奏による予報
  • 帰り道の交換 — 聴取者が今日使わなかった道を紹介する
  • 空席への拍手 — 北窓劇場の終演後に流れる短い拍手

番組の合間には、最後の回送バスが通過する音だけが放送される。

受信方法

市内では古い受信機のほか、濡れたガラスや風鈴橋の鈴からも聞こえる。雑音が多い夜ほど、聞き手に必要な案内が混じるとされる。放送を聞き逃した人は、余白郵便局に置かれた無記名の受信報告を探す。

関連項目

RELATED ARTICLES

関連する記録

風鈴橋風鈴橋は、反転運河に架かる細い歩道橋である。欄干に数百個の風鈴が吊るされており、風の向きではなく、渡る人が言わなかった言葉によって音色が変わる。橋の中央では、音が一度だけ水面へ沈む。かすみ舟便かすみ舟便は、反転運河を往復する小さな舟の配達便である。運ぶのは箱や手紙だけではない。船頭は岸の会話、濡れた靴音、渡れなかった橋の景色を布袋に入れ、必要な対岸へ届ける。雨音保存会雨音保存会は、遠景市に降る雨の音を採集し、季節ではなく屋根の材質ごとに分類する団体である。会員は小瓶に音を閉じ込めるのではなく、濡れた紙の重さとして記録する。紙を指で弾くと、その日の雨が短く再生される。遠景市アーカイブ_物価遠景市の物価は常設の青階段市場ではルクス建てだが、水曜市や湖畔忘れ物市では価格の代わりに「説明できない品」や「失くした話」が支払いになる。配達料は待たせた時間で決まる。遠景市アーカイブ_北窓劇場の楽屋ノート北窓劇場の楽屋ノートは、上演ごとに書かれる記録である。書かれるのは台詞ではなく、客席から預かった「言わなかった台詞」と、影が座席を離れた時刻だけである。遠景市アーカイブ:雨上がり横丁雨上がり横丁は、雨が上がってから水が引くまでの間だけ現れる横丁である。水溜まりの映り込みを渡っていくと、昼間にはない店が並んでいる。

ARTICLE RATING

この記事は役に立ちましたか?

まだ評価はありません

読み込み中…

この記事のメモ

読書メモを記事ごとに、このブラウザだけへ保存できます。

0 / 5,000文字

メモはまだありません。

メモはサーバーへ送信されず、別の端末やブラウザとは同期されません。