遠景市アーカイブ_物価
遠景市アーカイブ:物価
遠景市の物価は、常設の青階段市場では統一ルクス建てである。ただし、この町の距離は「見送った回数」で数えられるため、配達料や手数料は距離ではなく待たせた時間で決まる。
市場ごとの取引
| 市場 | 支払い | 特徴 |
|---|---|---|
| 青階段市場 | 統一ルクス | 常設。屋台食は6〜9ルクス(段差の分だけ高いという説がある) |
| 水曜市 | 価格なし | 「水曜の品」と呼ばれる説明できない品物だけが並ぶ |
| 湖畔忘れ物市 | 「次に忘れてもよいこと」1つ | 持ち主の分からない物だけを扱う朝市 |
| さかさま市場 | 余っている感情 | 焦り三グラムでパンひとつ、見栄ひとつまみで毛布 |
物価の目安
| 品目 | 価格 | 備考 |
|---|---|---|
| 屋台食 | 6〜9 Lx(説) | 青階段市場 |
| 切符の切れ端 | 1 Lx/枚 | 切符の切れ端収集室 |
| 回送バス | 無料〜3 Lx | 最後の回送バスは乗客のいない便が町を結ぶ |
| 現像・預かり料 | 待たせた時間で変動 | 待ち時間が長いほど安くなるという説がある |
物価と視差
遠景市の地図は朝と夕方で別々に印刷されるため、同じ店でも朝と夕方で違う位置に見える。価格表も同じ理由で、朝版と夕版の二つが掲げられる店がある。巡回経済圏に属し、移動商隊と臨時市場が物価の主軸である。
関連項目
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関連する記録
遠景市アーカイブ:水曜市水曜市は、水曜日にだけ開かれる移動式の市である。開催場所はその週の雨の降り方で決まり、朝のうちに場所を知らせる紙が各家に配られる。湖畔忘れ物市湖畔忘れ物市は、持ち主の分からない物だけを並べる朝市である。湖は反転運河の先にあり、水面には落とし主ではなく、物を必要としている人の姿が映る。買い手は欲しい物を指さず、自分が失くしたものを一つ話す。青階段市場青階段市場は、運河から丘へ続く百段の石段に店が並ぶ市場である。段ごとに空の色が少しずつ違うため、同じ品物でもどの段で買うかによって値札が変わる。買い物客は財布より先に、今日登れる段数を店主へ伝える。かすみ舟便かすみ舟便は、反転運河を往復する小さな舟の配達便である。運ぶのは箱や手紙だけではない。船頭は岸の会話、濡れた靴音、渡れなかった橋の景色を布袋に入れ、必要な対岸へ届ける。雨音保存会雨音保存会は、遠景市に降る雨の音を採集し、季節ではなく屋根の材質ごとに分類する団体である。会員は小瓶に音を閉じ込めるのではなく、濡れた紙の重さとして記録する。紙を指で弾くと、その日の雨が短く再生される。遠景市アーカイブ_北窓劇場の楽屋ノート北窓劇場の楽屋ノートは、上演ごとに書かれる記録である。書かれるのは台詞ではなく、客席から預かった「言わなかった台詞」と、影が座席を離れた時刻だけである。
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