夜間回廊文庫_書架に挟まれた手紙
夜間回廊文庫_書架に挟まれた手紙
夜間回廊文庫_書架に挟まれた手紙は、夜間回廊文庫の挟込棚に収められた資料である。書架の隙間や本と本の間に挟まれたまま見つかった手紙であり、宛先も差出人も特定せず、挟まれた状態のまま保管される。
発見の経緯
挟まれた手紙は、夜番司書が棚の点検で見つけることが多い。手紙は折り畳まれ、本の頁の間に挟まるか、棚板の隙間に差し込まれている。手紙の紙質は紙飛行機市役所の請願用紙や星屑印刷工房の校正紙の端切れなど多様で、統一されていない。
発見された手紙は開封せずに透明の封筒へ入れ、元の挟まれた位置の写真とともに挟込棚へ収められる。開封しない方針は旧港記憶倉庫の「開封しない区分」に倣う。
資料の例
| 整理番号 | 挟まれていた場所 | 紙質 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 挟-01 | 無期限棚の『二十五時の余白』の19頁 | 請願用紙 | 「25時」とだけ記された紙片が透けて見える |
| 挟-02 | 索引棚の『問いの索引』の見返し | 校正紙 | 赤鉛筆で丸が付けられた索引項目がある |
| 挟-03 | 欠番棚の『欠番三冊』の空間 | 薄葉紙 | 何も書かれていないが折り目が残る |
| 挟-04 | 余白棚の『余白十二頁』の12頁 | 封筒の裏紙 | 切手跡があるが切手は剥がされている |
| 挟-05 | 押印簿棚の押印簿の裏表紙 | 和紙 | 回廊印の試し押しが裏に残る |
いずれの手紙も、開封しないため内容は未詳とされる。透けて見える文字は記録されるが、解釈は行わない。
扱いの規則
挟まれた手紙は、次の規則で扱われる。
- 開封しない。透けて見える文字は記録するが、内容を推測しない。
- 元の挟まれた位置を写真で記録し、写真とともに保管する。
- 宛先や差出人を特定しない。特定しようとした試み自体を記録しない。
- 手紙を元の場所へ戻さない。挟込棚へ移した後は、挟まれていた本の位置に「手紙があった」とだけ記した栞を残す。
この規則は宛先のない窓口の運用に倣うとされるが、直接の継承関係は未詳である(説)。
読者との関係
読者が挟まれた手紙を閲覧する際は、透明封筒の上から透かして読む。手紙を読むことは「手紙を読まなかった日」として貸出証へ記録される場合がある。手紙を読まないことを選んだ日は、問い札へ転記される。
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