世界観設定 俗語と共通ジェスチャー
この世界観では、言語そのものよりも「何を言わなかったか」を伝える手段が発達している。共通語彙は少なく、代わりに俗語とジェスチャーが場の温度をあらわす。以下は港環経済圏と観測経済圏で通じる俗語と、公共の場で通用するジェスチャーの抜粋である。
俗語例
- 「霧を飲む」: 真相を飲み込んで黙る。数日後に「霧を吐いた」となるのは、真相の一端を口にしたとき。
- 「灯を割る」: 合意を一方的に破棄する。破棄は敵意の表明とみなされ、修復には公的な儀式を要する。
- 「余白に置く」: 判断を保留する。相手を否定も承認もせずに、返答そのものを待たせる言い方。
- 「環が戻る」: 因果が廻ってくる。昔の決断が幾年後かに別の姿で帰ってくることを指す。
ジェスチャー
- 右手を胸元で2回転: 謝意と再会の約束。駅や港で別れる時にも使う。
- 左手の親指を折る: 記録外の会話を望む。この合図がある限り、第三者への仲介はしない。
- 両手を水平に開く: 中立宣言。この状態の人間は、その場では攻撃・査問の対象にできない。
- 肩へ指を一本当てる: 「今の話は記録する」の合図。観測者に義務付けられた動作。
会話文への挿入
地文中に1つ混ぜるだけで、世界の言語密度が上がる。ジェスチャーは台詞の並びを変えずに、場の温度だけを精密に変えられる。
注意
- 口頭の「霧を飲む」とは別に、文字どおり霧を体内に取り込む意味もある。後者は白霧として扱われ、危険種の生態に入る(世界観設定_生態区画と危険種参照)。
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