薄明圏アーカイブ:水先人組合

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水先人組合は、境界航路で船を導く水先人の資格認定と配置を取り仕切る組織である。二人一組規則の運用と免許試験の実施を担う。

概要

組合は各港に窓口を持ち、乗船する水先人の組み合わせを決定する。組み合わせは相性ではなく、夢の内容の系統が重ならないように編成される。同じ景色を夢に見やすい二人を組ませると、航路の判断が偏るためである。

二人一組規則

境界航路の運航では水先人を二人一組で乗船させることが規則とされる。一人が起きている間、もう一人は「錨夢」と呼ばれる短い夢を見て、交代のたびに夢の内容を照合する。

オルフェ号の水先人は一人で乗船していたという記録があり、組合はこの事例を規則の根拠として繰り返し引用する。当時の名簿には二人分の空欄が残っており、一人乗船が規則違反によるものか、規則制定前のものかは確定していない。

免許試験

免許試験は霧の訓練水槽で行われる。互いに矛盾する五人の証言から一本の帰路を組み立てるもので、正解は一つではないが、誰か一人の景色を切り捨てた航路は不合格となる。

試験の採点基準は組合の内部資料にあり、公開されていない。合格者の名簿は港ごとに保管され、船長側からはキャプテン・ルイージのように二人一組での乗船を注文する形で利用される。

封鎖時の対応

星環827年の境界航路封鎖の際、水先人たちは船を動かさず、航路灯だけをルメナシア方向へ向けた。組合は「船を止めても、方角まで封鎖する権限はない」との回答を残しており、停船した船の記録はこの時期の文書に複数残されている。

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